読ませる技術 (ちくま文庫)



読ませる技術 (ちくま文庫)
読ませる技術 (ちくま文庫)

商品カテゴリ:一般教養,雑学,実用知識,学習
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山口先生に感謝!

 猜疑心が強いだけでなく、かなり嫉妬深い読者の鋭い視線を細心の注意を払いながら上手にかわしつつも、彼らを喜ばせ「ある、ある、へー!」と言わしめるように書こうという、かなり独特の考え方に基づく文章講座。
 と思いきや。
 読み進みながら、反省につぐ反省。その後に、大発見をすることができた。
 というのは、ちょっとお寒い文章例の数々に筆者と一緒になって大笑いしながら読みながら、ふと「この文章はいつもの私の文章とどこが違うのか?」「まさしく私の文章にほかならないのではないか!」という思いに胸がふさがれ、しばし愕然としてしまったからである。
 この本によって、私の文章が劇的に上達するということはないと思うが、少なくとも「自分が読みたい文章」を意識して書こうという姿勢を獲得することができたように思う。
 山口先生に感謝したい。
 
書きたい文章から読みたい文章へ

文章を書いたの!ねぇ読んで!ってな口は、私のような無名の人々でしょう。
でも、それが他人の読んで面白い文章かどうかはとても心もとない。
プロの目からしろーとの「読んで読んで」文章を斬って、どうにか読ませられる文章へと成長させるための本です。
まぁ、シビアです。
親の死なんぞ自分にとっては大きな出来事でも世間ではありふれた題材だなんて、思ってもなかなか言えないことです。
文憲さんはとても親切な人ですね。
でも、この本を読んで、つまんない文章の典型は分かっても、面白い文章を作れるようになるのかは微妙です。
この本は文章講座をもとにしているのですが、素人エッセイを文憲さんが改変しても、
「もとの文章よりは読ませるけど、面白くはないわな。」
までしか到達しません。
文は人なりで、結局は人かあと素人文章家を落胆させるに十分の本でした。
でも、それでもなお、読んでほしいの心の火を燃やし続けられるのならば、この本の注意事項は守っていくといいと思います。
書く上で取捨選択することの大切さを分かりやすく説いた書

 類書に比して言えば、清水義範の「大人のための文章教室」(講談社)が“書く上での心構え”に終始したうらみがあり、本多勝一の「日本語の作文技術」(朝日新聞社)がひとつひとつの文章の技巧面について詳細に論じている一方、本書「読ませる技術」は文章全体の構成について考えている点が特徴です。

 著者の文章構成論とは、「余計なことは書くな」、「書けそうもないことは題材に選ぶな」、そして「自分が書きたいことよりも人が読みたいと思うことを書け」、です。
 これは文章を書くときにはあれもこれも書くのではなく、いかに選択し、そして捨てるべきを考えるかということです。
 舌足らずのところはないか。もしくは書かなくても良いことまで書いていないか。それを吟味しながら推敲していくことこそが「書く」という営みなのです。本書はそうした取捨選択について具体例をまじえて実に分かりやすく解説している良書です。

 ただしいくつか著者の主張に首をかしげる点がありました。
 本書は生活綴り方運動を否定的に見ていますが、私自身は小学校でその運動の洗礼を受けたクチです。確かに本書の目的はエッセイやコラムの書き手を養成することですから、生活綴り方運動の作文論とはそりがあわないのでしょうが、生活綴り方運動の意義は確かにあると思う私には、かくも全面的に否定する気にはなれません。

 また、紅白歌合戦のことを「人間を男か女かでグループ分けすることには根拠がない、根拠のない区別は差別だ」と記した末に「アメリカではとても実現しない番組」(150頁)と書いています。しかし「アメリカでは」という修辞は感心しません。アメリカが正しくて日本はおかしい、とハナから決めつけるのは無邪気すぎます。第一、アカデミー賞にも男優賞と女優賞の区別はあります。
 自分の都合の良い事実だけ挙げて論理展開するのは「読ませる技術」ではない、という一項目が必要だったと思います。
文章を書くのがこわくなるかも

 著者が講義したコラム・エッセイに関する講座(朝日カルチャーセンター)の内容を元にした文章講座の本。

 「うまい文章を書く秘訣はないが、まずい文章を書かないコツはある」という帯の言葉は魅力的だが、著者の指導は厳しい。普通の文章読本は読後に何か文章を書いて試してみたくなるものだが、本書を読み終わると文章を書くのがこわくなる。何か書こうとすると、「それは、書く必要のないこと、書いてはいけないことだ!」という著者の叱責が聞こえるような気がするからである。

 中でも「うまく書けそうもないことは書いてはいけない」「自分が書きたいことを書くな、人が読みたいことを書け」との著者の指摘は厳しい。こんなにダメ出しされたら何も書けなくなってしまいそうだが、カルチャーセンターの文章講座に来るような人には、このくらい言わないといけないらしい。

 おまけに、物書きに厳しいだけでなく「読者は嫉妬深くて猜疑心が強くてあげ足取り」と読者にも厳しい。

 もちろん、厳しいことを言うだけあって、ちょっとひねったユーモア満載で読者をひきつける。「私は生まれついてのおっちょこちょいで」みたいなことを書くのであれば、「天ぷら鍋を火にかけたまま外出して、新築のわが家を灰にしてしまったことがある」くらいの話でないと書いてはいけない、と著者は言う。そして、つまらない文章の自己卑下は自己讃美の枕詞にほかならない、と結論する。

 笑っているうちに読み終わってしまう、とっても深〜い本である。
文章を書く才能はあとから身につくものではないのです

この本を読んで文章を書くコツを覚えたい、文章書きが苦手で苦手で仕方がないという人には役に立つかもしれませんね。ええ、きっと役に立つと思います。(^-^)

ある程度は書ける、自信はあるんだけどね、もうひとつランクアップしたいんだよ、それから下手な文章書きの例をぜひ見たいね、と思っている人がこの本を読むとして。
「自分には真の意味での文才がない」とわかってくれるでしょうか。(笑)

やっぱり自分は才能があるなぁと言い切れる人は・・・う〜ん、1%は才能があるかもしれないですが、99%は困ったシロウト文章家なのです。



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