卒業論文を書く―テーマ設定と史料の扱い方
|
|
商品カテゴリ: | 一般教養,雑学,実用知識,学習
|
セールスランク: | 26562 位
|
発送可能時期: | 通常3〜5週間以内に発送
|
参考価格: | ¥ 2,310 (消費税込)
|
ご購入前のご注意
このページはアマゾンウェブサービスを利用して運営しています。
商品販売はすべてアマゾンになります。最新価格、製品情報はボタンを押してご確認下さい。
|
|
「史料を扱う」ということを具体的に説明しているのは貴重
まず、「卒業論文を書く」という題名になっていますが、歴史学を対象としていますので、史学科以外の学生には具体的なサジェストは得られないでしょう。
ただ、卒論のハウツー本は多いですが、教員がどのような気持ちで学生を指導しているのかを率直に書いている本というのは少ないので、他学科の生徒にも卒論というのがどのくらいの労力、心構えを必要とするのかという参考にはなると思います。
さて、史学科の学生にとって、何と言っても史料をどのように入手し、読み込めばよいかということを地域・時代ごとに具体的に説明しているのがありがたいです。
このようなことは基本的なことにもかかわらず、他の本には書いていないのです。
例えば、私がは西洋古代史を専攻したのですが、「西洋古代史研究入門」という本では、テーマごとの研究動向と研究論文は紹介してくれますが、史料をどこから得ればよいのかということが書かれていないのです。
その点本書では、邦訳されているものをまず当たり、それがないものは、Loeb Classical Library(ロウブ古典叢書)の英訳が手軽に参照できることが書かれています。
他にも中世ヨーロッパ史の文献は、邦訳が極端にすくないこと、しかし、その中でも邦訳文献はどのようなものがあるのかを紹介しています。(「西洋中世史研究入門」には書かれていない)
日本史についても私は門外漢ですが、史料の種類、入手法について(古代、中世、近世とそれぞれまったく異なる)詳しく書かれています。
卒論というのは可をもらうだけなら、デッチアゲでも何とかなるものです。しかし、自分なりに悪戦苦闘して書き上げた卒論は、後の人生においても必ず自分のバックボーンとなってくれます。
これから歴史学の卒論を書くすべての学生にお奨めします。
正攻法で卒論を書こう!
横から攻めても、後ろから攻めても、確かに「卒論」をでっちあげることは可能かも知れないが、どうせ一生に一回しかない卒論である、悔いのないような内容にしたいものである。ゆとり教育の第一期犠牲者ともいうべき現在の大学生にとって、10年前のこの本で書かれたハウツーを実践することは、多少は酷かも知れないが、逆にこれくらいの努力はしないと、欧米はおろかアジア各地の「最高学府」修了生と日本の大学卒業生との間の格差は、ますます拡大するであろう。正統的な「学士」をめざす、まじめな学生にはお勧めの一冊。逆に、これ読んで往生するくらいなら、大学卒であるとの認識は持たない方が良いのかも知れない。
山川出版社
世界史のための文献案内 アレクサンドロス大王―「世界」をめざした巨大な情念 (清水新書 (046)) 歴史学入門 (岩波テキストブックスα) 論文の教室―レポートから卒論まで (NHKブックス) 研究計画書の考え方―大学院を目指す人のために (DIAMOND EXECUTIVE DATA BOOK)
|
|
|
|
|